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2020/07/28 22:25



アフリカ布の種類


最近何かと混同されることが多く、質問されることも増えてきたカンガとアフリカンプリント(キテンゲ、パーニュ)。
今回はカンガではなく、パーニュ(キテンゲ)に注目。カンガとの違いを知っていただければと思います。


【 アフリカンプリント 】(=アフリカで流通しているプリント更紗の総称)
アフリカの市場では、ワックスプリント(wax)ファンシー(fancy)という2種類の品質が流通している。日本国内では両方とも「アフリカンバティック」と呼ばれているが、誤名。

 
♦ ワックスプリント(wax)
インドネシアのジャワ更紗(バティック)の模倣した布。
手作業で作られるジャワ更紗をオランダ人が工業生産化した「プリント更紗」。
19世紀末頃、ヨーロッパからアフリカへ輸出される。
現在はワックス(=wax、ダッチワックス)の名で流通している。

ファンシープリント(fancy)
アフリカンプリントが20世紀中頃から、ヨーロッパ以外の国でも生産されるようになる。
ジャワ更紗(バティック)の模倣をデジタルプリント化して生産された布。
ワックスと比べると、安価でクオリティーが低い。デジタルプリントでつくられるファンシーは生産効率は良いが、早く色落ちする、低品質で長持ちしないと言われる。

パーニュとキテンゲ
アフリカンプリント(ワックスとファンシー)のことを西アフリカでは、「パーニュ」(フランス語で腰巻布の意味)と呼び、東アフリカでは、「キテンゲ」(スワヒリ語で布の意味)と呼ぶ。



写真(上)の柄のような 同じ柄が連続したデザインが特徴。カンガと違って枠やセイイングがありません。
幅約1m、長さ5.4m(6ヤード)で販売され、長さを3等分した大きさが巻き布になり、約1m×1.8mを1パーニュと数える。
購入する時は、ワックスなのか?ファンシーなのか?を注意したいところ。


【 アフリカンプリントの起源 】
アフリカン・プリントの起源は、19世紀にオランダの工場で製造されたプリント更紗にあるとされる。19世紀末に西アフリカのゴールド・コースト(現ガーナ)にもたらされ、以後広範囲に普及した。元々は西欧で生産され、百数十年前にアフリカに持ち込まれたアフリカン・プリントは「アフリカの布ではない」という意見もある。

【 カンガとアフリカンプリント 】
アフリカで流通するプリント布ということで、カンガもアフリカンプリントの一種だと総称される場合があります。しかし、カンガとアフリカンプリントでは、そのルーツや歴史性、デザイン、着用スタイルがまったく異なります。
東アフリカの文化と歴史の中から誕生したカンガ。社会的背景の必然から、文字が記されるようになった特徴的なデザイン。そして、ヨーロッパから持ち込まれたアフリカンプリント。似て異なる歴史を持つ布であることを知っていただけたらと思います。


近年、同じ柄で同じ製品を大量に作ることができるキテンゲやパーニュの製品“カンガ” と称して販売する業者も増えています。どうか、混同の無きようご注意ください。


参考文献
「更紗今昔物語」国立民族博物館/「パーニュの文化誌」遠藤聡子/「カンガ主張する布」「カンガコレクション」織本知恵子/「超民族衣装 カンガの今とこれから」竹村景子/「ザンジバルの笛」富永智津子/「Kangas:101 uses」Jeannette Hanby and David Bygott/「Kanga Stories」Phyllis Ressler, Lara Ressler Horst/「African Wax Print Textiles」Anne Grosfilley


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